赤ちゃんも大人の顔色を伺うようです。
京都大学の研究グループは「ヒトは赤ちゃんの頃から相手の顔色を見て行動を予測する特性がある」との研究結果を発表しました。
京都大学の明和政子准教授らの研究グループは、女性がコップにジュースを注ぐ映像をヒトとチンパンジーに見せ、それぞれどこに視線を向けるのかを調べました。
チンパンジーの場合、視線を示す赤い点はずっとペットボトルやコップに集中していました。
一方、ヒトの赤ちゃんはジュースやコップだけでなく、女性の顔にも交互に視線を向けていることがわかりました。
これらの実験結果から研究グループは「ヒトは赤ちゃんの頃から相手の顔色を伺って行動を予測したり、学んだりする」と結論付けました。
【京都大学 明和政子准教授】
「子どもを育てている人の意識に何かしらメッセージを投げれたらいいと思っている。赤ちゃんはいろいろ見て学んでいるよっていうこと。子どもにとって育つうえで適切な環境というのはどういうものか提言できればいい」
グループは「研究の成果を、相手の心の状態を理解するのが苦手とされる発達障害の子どもの教育支援にも役立てたい」と話しています。
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