来年度予算案などを審議する大阪市議会が開会しました。
しかし、教職員に君が代の起立・斉唱を義務付ける条例を巡って、初日から激しく混乱しています。
28日、開会した大阪市議会。
ところが、本会議場に議員の姿はありません。
原因は、橋下市長肝入りの「君が代条例案」です。
条例案は市立学校の教職員に君が代の起立・斉唱を義務付けるもので、既に府議会では成立しています。
しかし、維新の会が単独過半数で押し切った府議会と異なり、市議会では維新の会が過半数に達しないため、成立には他会派の同意が不可欠です。
そのため維新の会は水面下で調整し、府議会では反対していた公明が、次の衆院選での連携を見据えてか条例案を一部修正することで賛成する意向を示しました。
この決着に自民が反発…。
維新の会は今後の議会運営も考え自民の賛成も取り付けたい意向ですが、調整は難航し、本会議は28日午後8時現在も再開のメドがたっていません。
【橋下徹 大阪市長】「まぁ、自民の反発はしょうがないんじゃないですか。結局、去年のW選挙とかのしこりだと思いますので。自民には素直に判断していただきたいと思いますけどね」
なお、このままもつれたとしても、維新の会と公明を合わせれば市議会の過半数を超えるため、君が代条例案は可決される見込みです。
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