京都府亀岡市で無免許で車を運転し10人を死傷させた少年の刑事裁判が、19日始まります。
遺族は、加害者本人の口から事件の真実が話されることを望んでいます。
【長女を亡くした横山博史さん】
「何気ない普段の生活が一番幸せやったと思います。それは失って初めて気が付く」
事件からまもなく3ヵ月。
横山博史さんは、娘を奪われた現実に向き合おうとしています。
今年4月、横山さんの長女の奈緒ちゃんは、学校に行く途中暴走した車にはねられました。
集団登校中だった児童と保護者の3人が死亡、7人が重軽傷を負いました。
幼い弟の後ろをぴったりとついて歩く奈緒ちゃん。
2人の弟には、「ねえね」と呼ばれ慕われる優しいお姉ちゃんでした。
【横山博史さん】
「どこに行くにしても一番下の翔吾を後ろからこけないようにずっとついて行ったりして。本当に兄弟は仲が良かったですね」
病院へ搬送された奈緒ちゃんは、脳死と診断され、横山さんは延命処置をするかどうかの選択を迫られます。
「生きてほしい」
しかし、日が経つにつれ薬の副作用で全身がむくんでいく娘を前に「これ以上の治療はできない」と判断しました。
事件から6日後、奈緒ちゃんは息を引き取りました。
【横山博史さん】
「事故発生から6日間、よく頑張ってくれたよねって、みんなにお別れする時間頑張ってくれたんやねって」
車を運転していた当時18歳の少年は無免許で、一晩中ドライブをした後に居眠りをして事件を起こしたと供述しています。
【署名活動を行う横山博史さん】
「亀岡の暴走事故に関する署名を行っています。ご協力お願いします!」
遺族らは、「危険運転致死傷罪」の適用を求めましたが、検察は事故の原因を「運転ミス」と判断し、少年を量刑の軽い自動車運転過失致死傷の罪で起訴しました。
横山さんは、19日から始まる裁判で、当時の状況を少年に直接問いたいと考えています。
【横山博史さん】
「なんで奈緒がこんな目に遭わなアカンの?なにも悪いことはしてないのに。事故発生直前直
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