京都府亀岡市で、無免許の少年の車にはねられて10人が死傷した事件を受け、松原国家公安委員長が、無免許運転の罰則引き上げについて、警察庁に検討を指示しました。
【松原仁国家公安委員長(24日午前)】
「遺族の方々のいたましい交通事故を二度と起こさせてはならないという心情に応えるべく、交通事故の抑止に向けていっそうの努力をしてまいりたい」
遺族の思いを受けて、法改正の検討を指示したという松原国家公安委員長。
今年4月、亀岡市で集団登校中の小学生の列に無免許の少年が運転する車が突っ込み、10人が死傷しました。
遺族らは、危険運転致死傷罪の適用を求めましたが、検察は、少年には一定の運転技能があり、あくまで「過失だった」として自動車運転過失致死傷などの罪で起訴しました。
【遺族(今月20日)】
「無免許が悪の温床にならないように無免許に関する厳罰化をお願いしたい」
先週、東京を訪れた遺族から、無免許運転を厳罰化するよう要望を受けた松原国家公安委員長。
この面会の後、警察庁に対し最高刑が懲役1年の無免許運転について罰則の引き上げを検討するよう指示したということです。
【松原国家公安委員長】
「速やかに改正案を取りまとめることができるよう、引き続き警察庁を督励してまいりたい」
【妻・幸姫さんを亡くした松村晶史さん】
「今まで警察や地検には裏切られてきたという思いがある。もう二度と裏切らないで・・・信じさせてもらいます」
遺族らは今後、無免許運転の事故に危険運転致死傷罪を適用するよう求めていくということです。
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