滋賀県大津市で自殺した中学2年の男子生徒がいじめを受けていた事件で、大津市の越市長が25日、初めて遺族と面会し、謝罪しました。
男子生徒の自殺から9ヵ月。
父親と代理人の弁護士が25日午前、大津市役所を訪れ、越直美市長と初めて面会しました。
【大津市・越直美 市長】
「昨年の調査が不十分でずさんだったことを深くお詫びしたい」
去年10月に自殺した中学2年の男子生徒(当時13)がいじめを受けていた事件では、学校側のずさんな調査が明らかになり、大津市は第三者委員会を設置して再調査することにしています。
面会の間、息子の遺影をテーブルに置き、越市長を真っ直ぐに見つめていた父親…。
委員会の公平性を保つため、委員の半数を推薦したいと要望すると、越市長は「専門知識があり、調査に時間を割ける方であれば検討したい」と、一定の理解を示しました。
1時間半に及んだ面会で父親は「1日も早く息子に報告できるよう、学校が世界で一番安心・安全な場所になってほしい」と訴えました。
【父親の代理人】
(父親のコメント)
「事実を究明する姿勢が見られたことを評価しています。一日も早い真相の究明を期待しています」
【越直美市長】
「ご遺族とお会いして謝罪をすること、直接お話をすることは、出発点として必要だった。遺族と意思疎通をして、委員会をなるべく早く立ち上げたい」
一方、同級生3人が男子生徒を暴行した疑いで捜査している警察は、26日から他の生徒の事情聴取を始めることが分かりました。
原則、保護者立会いの下で話を聞き、来月中にも立件できるかどうか判断する方針です。
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