京都府宇治市で孤立していた地区の住民、約80人が、食中毒とみられる症状を訴えていたことがわかりました。
救援物資のおにぎりが原因とみられます。
【手当てをした医師】
「同じものを食べたり飲んだりした後に、数時間経って症状が出たと訴えていたので、関連性があると思いました」
15日午後8時半頃、宇治市炭山地区の住民から、下痢や嘔吐など食中毒とみられる症状を訴える連絡が消防にありました。
その後、同じような症状を訴える人が相次ぎ、あわせて28人が病院に搬送されました。
この地区では14日の豪雨による土砂崩れで道路が寸断され、120世帯330人が孤立しました。
症状を訴えた住民は他にも50人近くいて、通行止めになっている危険な道を乗り越えて自力で病院に行き、治療を受けたということです。
宇治市は炭山地区にヘリコプターでおにぎりや水などの食料を搬送していて、症状を訴えた人はいずれもこのおにぎりを食べたと話しています。
孤立状態は16日正午に解消されたものの、電気や水道は16日午後7時現在も止まっています。
【炭山地区の住民】
「電気がないのはすごいですね、何かと不便です」
「電気もダメ、食べ物もダメ。冷蔵庫は次第に溶けていく」
「おにぎり食べて、人によってはもどされた人とか、私の場合はムカムカしただけで。夏バテしてたから疲れからかなと思ってたけど」
住民の症状はいずれも軽いということですが、市の災害対策本部は、おにぎりが原因で集団食中毒が発生した恐れが大きいとみて、細菌検査を行い原因を調べています。
一方、土砂崩れが13ヵ所で発生した滋賀県大津市では、国の土木技術担当者など専門家3人が現地調査を行いました。
この石山外畑地区は土砂崩れの被害が市内で最も激しく、一時、130人が孤立していました。
【独立行政法人土木研究所・石塚忠範 上席研究員】
「大きな1~2mあるような石が先頭になって出てくる土石流というよりは、細かい土砂から流れたかなと」
専門家によると、今後、大雨が降った場合、再
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