滋賀県大津市のいじめ事件の対応にあたっていた教育長が大学生に襲われたことについて、自殺した中学生の父親が「暴力に訴えても何の解決にも至らない」と訴えるメッセージを公表しました。
大津市の澤村憲次教育長は今月15日、市役所で19歳の男子大学生にハンマーで殴られ、重傷を負いました。
男子大学生は動機について、去年10月に自殺した中学2年の男子生徒に対するいじめ事件で「真実を隠していると思い、殺すつもりで殴った」と供述しています。
これに対し男子生徒の父親は、代理人が管理するホームーページで「暴力に訴えても、何の解決にも至らない」と訴えました。
父親は「『いじめの暴力』を知った時、相手を殴ってやりたい衝動に駆られたが、息子は喜ぶのだろうかと必死で考えた。暴力に訴えていたら、問題が明るみに出ることはなかったと思う」と記しています。
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