兵庫県警は、13年前の連続爆破事件の捜査資料を全て紛失したほか、別の5つの事件の捜査資料の一部もなくしたと発表しました。
1999年、兵庫県川西市と神戸市灘区などで、会社役員の自宅に相次いで爆発物が仕掛けられ、警察は爆発物取締罰則違反などの疑いで捜査しています。
兵庫県警は、事件の捜査資料を灘警察署のロッカーに保管していましたが、おととし7月、捜査員が「資料がなくなっている」と打ち明け、紛失が発覚しました。
なくなっていたのは、この事件の被害届や捜査報告書など捜査資料全てで、段ボール2~3箱分です。
兵庫県警は、盗難ではなく廃棄した疑いもあるとみていて、「紛失発覚から2年あまり調査したが見つからず発表した。捜査に影響があるので今後も資料を探し事件も捜査していく」と話しています。
また兵庫県警は、須磨警察署や垂水警察署で保管されていた血の付いたガーゼなど、5つの事件の資料や証拠品18点も紛失したと発表しました。
このうち3つの事件は未解決で、今なら当時できなかったDNA鑑定ができる資料もあるということです。
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