大阪府泉大津市では、街を盛り上げようと巨大な羊のモニュメントが誕生しました。
でもなぜ、「羊」なのでしょうか?
駅前でお披露目された高さ5メートルもある巨大なモニュメント。
羊をモチーフにしたゆるキャラ「おづみん」です。
市や地元の市民団体が、泉大津市を「羊のまち」として盛り上げようと設置しました。
【市民】
「かわいらしくていいのではないか」「(いずみんは)好き」
市長や市の職員も羊に変身し、「羊のまち」をPRします。
【泉大津市神谷昇市長】
「泉大津の玄関口の顔になると喜んでいる」
でも一体なぜ泉大津で羊なのでしょうか?
江戸時代から繊維の街として栄えた泉大津は、「毛布王国」とも呼ばれ国内産毛布の90パーセントを生産しています。
しかし、最近は、安い中国産に押され出荷額は、ピーク時の20年前と比べ10分の1以下に落ちこみました。
【今新毛織・今井基樹社長】
「20年前は、毛布はほとんど国内産が流通していた。いまは、国内産の毛布を見つけるのは難しい」
そんな元気を失いかけた毛布の街に活気を取り戻したい。
そこで街が目をつけたのが、毛布の原料の「羊」でした。
今年4月には、羊のゆるキャラ「おづみん」が誕生。
子供からお年寄りまで踊れる「おづみん体操」も考案されました。
さらに「羊いっぱいプロジェクト」もスタート。
市内の10の飲食店が、羊の肉を使った料理や、羊をイメージしたお菓子の販売を始めました。
【羊の店ペコラ 加藤安啓社長】
「昔から羊毛で栄えた市。何か一つ一致団結してできるものがあるのはすばらしい」
「羊」のパワーで街は、再び活性化するのでしょうか。
来月3日には、羊料理を集めたイベントが開かれる予定です。
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