大阪市立高校の男子生徒が部活の顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、顧問が男子生徒に対し、キャプテンを辞めたら２軍に落すことを示唆していたことがわかりました。
大阪市立桜宮高校バスケットボール部キャプテンの男子生徒（１７）は先月、「顧問の体罰が辛い」という手紙を残して自殺しました。
大阪市教育委員会によりますと、男子生徒は自殺の前日、体罰を受けた後にキャプテンを続けるかどうか顧問と相談したことを母親に打ち明けていました。
その際、男子生徒が顧問に「しんどい」と相談したところ「何がしんどい。殴られることか。Ｂチーム（２軍）行きでもいいんやな」と言われ、男子生徒は返事が出来なかったということです。
結局、男子生徒は「キャプテンを続けるのか」と問われ「はい」と答えたということです。
一方顧問は、おととし秋に通報があった際には体罰を否定していましたが、最近の教育委員会の聞き取りに対しては、通報の前にも何回か部員を叩いたことを認めていることがわかりました。
顧問は「叩くことで気合を入れていいプレーをする。体罰との認識はなかった」と話しているということです。
このことから顧問の体罰が常態化していた疑いもあり、教育委員会は外部監察チームなどと協力して実態解明を目指す方針です。
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