公募で採用された校長の不祥事が相次ぐ中、大阪市教育委員会は19日、民間人校長との意見交換会を初めて開きました。
今年4月に着任した大阪市立小中学校の民間人校長8人は、教育委員との意見交換会に臨みました。
民間人校長からは、「心配された教職員との人間関係の壁は何とか乗り越えた」、「民間のノウハウを生かした成果も少しずつ出ている」といった意見が出てきました。
【明治小学校・幸田基経 校長】
「やっとお客様扱いが抜けて、同化できたかなと」
【敷津小学校・山口照美 校長】
「民間から来て得意分野で貢献できるとすれば広報の部分であると思い、校長先生が子どもを褒めるための新聞(を作った)」
一方で、現場の人手不足で校長しかいない場合の不測の事態への対応や、特別な支援が必要な児童にどう対処するか不安だという意見も出ました。
【育和小学校・坂林樹 校長】
「私が責任を取らなければいけないことになるのではという不安感はもの凄くあります。教育委員にも小学校においでいただいて、生の声を聴いていただいて」
意見交換会は2時間に及びましたが、民間人校長側から、セクハラなど不祥事が続いていることについては触れられませんでした。
また、大森不二雄委員長は、来年度の民間人校長の採用について、合格基準に達する応募者が35人の採用枠を下回り、22人となるとの見通しを明らかにしました。
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