大阪市東淀川区の集合住宅で、一部がミイラ化した女性の遺体が見つかりました。
住人の31歳の女性とみられ、餓死した疑いがあるということです。
18日、東淀川区豊里2丁目の集合住宅で、押入れの中から女性の遺体が見つかりました。
遺体はこの部屋に住む無職の古川美幸さん(31)とみられ、外傷はなく、死後1ヵ月ほどが経ち一部がミイラ化していました。
警察によりますと、部屋の水道などが止められていたうえ、冷蔵庫には何もなく、解剖の結果女性は餓死した疑いがあるということです。
また、一緒に暮らしていた65歳の母親は、先月「異臭がする」と近所の人から通報を受けた警察官に部屋で衰弱して倒れているところを発見され、現在も入院しています。
【近所の人】
「(母親は)ほんと手も細くなってね。誰とも話をする人ではない。さみしそうでね」
一方で、4年前に母親と美幸さんが東淀川区役所を訪れ、生活保護の相談に来ていたことがわかりました。
【東淀川区生活支援担当課・岡本信司 課長】
「(当時は)お父様が亡くなられた生命保険金で生活しておられました。娘さんの仕事がなかなか見つからないという状況の中で、生活保護が受けられるかどうか制度についてご説明しました」
2人は以前から生活に困窮していたとみられます。
警察は、遺体の身元の確認を急ぐとともに、女性が死亡した経緯を調べています。
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