奈良県斑鳩町にある世界遺産・法隆寺で、国の重要文化財の塀に「殺すぞ」などと読み取れる傷がつけられているのが見つかりました。
傷は、法隆寺の五重塔などが立つ伽藍を囲む国の重要文化財の塀「西院大垣」で見つかりました。
高さ1メートル辺りに壁をひっかくように傷がつけられていて、「殺すぞボケ」「ヒマやね」という文字が読み取れます。
奈良県教育委員会によりますと、傷の深さは最大で6ミリあり、塀は土を何層にも固める伝統的な工法で造られていて、修復は難しいということです。
【奈良県教育委員会文化財保存事務所・幹田秀雄主任】
「とがった石とか、鍵かなんか金属の堅いものでこすって掘ったものだと思います」
これらの傷は、先月16日に確認した時にはなかったということで、法隆寺は文化財を管轄する文化庁に被害届を出しています。
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