大阪府の松井知事は府庁本館を近代美術館として活用したい意向を明らかにしました。
その場合、府庁機能は咲洲庁舎に移すということです。
86年前に完成し、現在も重厚な趣を保つ大阪府庁本館。
松井知事が明らかにしたのは、この庁舎を近代美術館として活用するプランです。
【大阪府・松井一郎知事】
「大阪にあるストックの中で観光スポットを作っていきたい」
近代美術館をめぐっては、大阪市が153億円をかけて美術品を集め、256億円で建設予定地を購入しました。
しかし財政難もあり、橋下市長は就任後、計画を白紙に戻す考えを示していました。
【大阪市・橋下徹市長】
「オルセー美術館だって昔の駅を美術館にした。しょぼい美術館を作るより府庁本館の方がいいハードであることは間違いない」
松井知事は、美術館として活用する場合、府庁機能を咲洲庁舎に移す意向ですが、咲洲庁舎は、耐震性に問題があるとされ、橋下市長が知事時代に全面移転を断念しています。
松井知事は、耐震性について、国の中央防災会議が判断するのを待つということですが、庁舎移転問題がまたしても議論を呼ぶかもしれません。
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