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西宮市 津波想定区域に「防災拠点」計画

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兵庫県西宮市が、市の中心部に新たな防災拠点を作る構想を発表しました。 しかし拠点を置く場所は、東南海・南海地震で津波被害が予想されています。 「近い将来確実に起きる」と言われる東南海・南海地震。 東日本大震災と同じ規模になると考えられるこの巨大地震に備えて、西宮市が大規模な防災拠点構想を打ち出しました。 今年閉鎖されることになっている市の中心部の「アサヒビール西宮工場」跡地を買い取り、240億円かけて避難所になる防災公園や病院、消防署などを建設しようというのです。 【西宮市・河野昌弘市長】 「災害で避難しても、すぐ医療機関もあるなど、より防災・減災の機能近くに集約されるという意味で大きな効果がある」 しかし、この構想には大きな課題があります。 兵庫県の想定によりますと、東南海・南海地震が起きれば、西宮市には地震から2時間程度で最大で5.2mの津波が押し寄せることに…。 南部を中心に広い範囲で浸水被害が出ると予想されますが、市が打ち出した防災拠点の予定地は浸水区域の中にあるのです。 【市民は】 「そこまで(津波が)来るとしたら不安、そこに避難しろというのは難しい点があるかもしれない」 「機能としては充実すると思うんですけど、そこがつぶれてしまったり何かあった時に集中させすぎると次に対応できなくなるのも不安」 一方、津波被害が想定される地域には、全市民の半数近くにあたる21万人が暮らしていることから、市長は防災拠点を「住民の近く」に作る必要性を訴えます。 【河野昌弘市長】 「できるだけ身近なところで防災を担う施設を配置したい、どのような手法でするかは課題で英知を結集してやっていく」 重要なのは「住民の近く」か「安全な場所」か。 専門家は、病院や消防署などには利便性も重要とした上で、十分な津波対策も取っておくべきだと釘を刺します。 【関西学院大学・室サキ益輝教授】(※「サキ」は「崎」の右上部が「立」) 「(土地のかさ上げなどで)仮に津波が来ても拠点として機能できる。その対策をしっかりしないといけない、最

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