阪神・淡路大震災クラスの地震で地下街などがどのように揺れるのかを調べる実験が行われ、空間のつなぎ目に壊れやすい弱点があることが分かりました。
兵庫県三木市の「E-ディフェンス」で行われた実験には、直径8メートル・高さ6.5メートルの実験施設の中に作った地下街の模型が使われました。
模型の周りには砂が詰められ、阪神・淡路大震災と同じ程度の揺れを与えた場合の影響を調べました。
実験の結果、地下のフロアと通路を繋ぐボルトが破損し、接合部分から砂が入り込みました。
【防災科学技術研究所・中山学研究員】
「構造部の接合部には、もう少し慎重な対応が必要」
一方で、つなぎ目にゴムを入れた場合は破損しなかったことから、実験を主催した防災科学技術研究所では「つなぎ目にかかる力を逃がす工夫が必要だ」と話しています。
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