街の新しいシンボルになるのでしょうか?高さ6メートルを超える、
巨大なアート作品が、大阪府茨木市の駅前に現れました。
【市民】
「これってなんですか?」「宇宙飛行士?」「でかいな」
大阪・茨木市の駅前で道行く人たちが不思議そうに見上げるのは・・。
高さ6.2メートルの巨大な子どもの像、「サンチャイルド」というアート作品です。
サンチャイルドの生みの親は、茨木市出身の現代美術家、ヤノベケンジさん(46)です。
長年、核問題をテーマに創作活動をしているヤノベさん。
サンチャイルドが生まれたきかっけは、15年前に訪れた旧ソ連のチェルノブイリにありました。
原発事故で廃墟となった保育園にあった太陽の絵。
絶望の中で、みつけた希望の光でした。
防護服を身に着けたサン・チャイルド。
その手にはチェルノブイリで見つけた太陽が取り付けられました。
【ヤノベケンジさん】
「福島の原発事故を受けて、その状況からなんとかポジティブな、未来に希望を持ってもらうために作った再生、復興を願う作品」
巨大なアート作品に地元は、大きな期待を寄せています。
アートで街づくりをすすめる茨木市は、制作費の一部を負担しました。
【小田佐衣子茨木市地域教育振興課長】
「南茨木には色々な商店はたくさんあるがランドマークがないので街の活性化になれば」
【中西良二南茨木駅前商店会副会長】
「商店街としてはもろ手をあげて大歓迎」
【茨木市民】
「インパクトの無い街がインパクトのある街になると思ってよい」
駅前の商店街で洋菓子店を経営する人見良夫さんは、チョコレートで、サンチャイルドの顔を描いたマドレーヌを作りました。
設置工事が行われたこの日、人見さんは、初めて、サンチャイルドを目にしました。
【人見良夫さん】
「かなり、おおきくて、迫力がある商店街が賑わってほしい。」
地元の期待を受けて3月11日に正式にお披露目されるサン・チャイルド。
その手から放つ希望の光が、茨木の街を照らし続けます。
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