大手和食チェーン「がんこ」が、一部の従業員に残業手当などを支払っていない疑いがあるとして、大阪労働局が本社や店舗を捜索しました。
労働基準法違反の疑いで捜索を受けたのは、大阪市淀川区の「がんこフードサービス」本社と、岸和田市の店舗「岸和田五風荘」です。
大阪労働局によりますと、がんこフードサービスは岸和田市の「岸和田五風荘」にいる100人の社員・アルバイトのうち、およそ10人に残業手当や深夜の割増賃金を正しく支払っていない疑いがあるということです。
労働基準法では、残業や深夜勤務の賃金は通常より25%割り増して支払うよう定めてあります。
労働局は、去年からがんこ側に対し、未払い状態を止めるよう行政指導をしてきましたが、改善が見られなかったため捜索に踏み切りました。
【がんこフードサービス株式会社・山本一文執行役員】
「以前も(労働局から)ご指導を受けてそれに基づいてやってきていますので今回不備があるならしっかりと対応したい」
労働局は、他の店舗でも未払いがあったかどうか詳しく調べる方針です。
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