近畿の各地では朝、真冬並みに冷え込んだところもあり、いつもよりちょっと寒い「春分の日」となりました。
京都市東山区の大谷祖廟には、朝早くから多くの人が訪れ、先祖の墓に花や線香を供えました。
「暑さも寒さも彼岸まで」と言われ、「彼岸の中日」の20日も日差しは穏やかですが、京都市内の最低気温は0・2度。
例年より4度低く真冬並みの寒さとなりました。
一方、徳島市では、「彼岸の中日」に無病息災を祈る恒例行事・「砂灸」が行われました。
「砂灸」の歴史は、さかのぼることおよそ250年前の江戸時代。
お遍路さんが一夜の宿の礼に伝えたとされ、木箱に敷かれた砂に足型をつけ土踏まずの辺りにお灸をすえると、万病に効くと言われています。
中には来られない人の靴下を砂灸にあてて病気の回復を願う人もいました。
【砂灸に来た人】
「足がひょろひょろしてしまってあかんわ~」
寒~い「春分の日」ということで…滋賀県大津市の「びわ湖バレイスキー場」は「春スキー」を楽しむ人でにぎわいました。
例年この時期になると雪は解け始めて、ゲレンデのコンディションが悪くなりますが、ことしの積雪はまだおよそ1メートル。
来月初めまで全てのコースで滑ることができるということです。
一方、和歌山県の熊野川では、運休していた「川舟下り」の運行が再開されることになり、試乗会が行われました。
去年9月の台風12号で営業所が流されるなど運休を余儀なくされた「川舟下り」。
20日は観光客40人が修復された舟に乗って台風の爪痕が残るおよそ16キロのコースを巡りました。
【観光客】
「楽しかったです」
【船頭】
「『やっと』というのと『これから』という思いと、『負けてたまるか』という思いです」
「川舟下り」は、来月1日から再開される予定です。
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