去年9月の台風12号による豪雨で大きな被害が出た奈良県十津川村で、災害後初めてとなる追悼式典が行われました。
追悼式典には、遺族のほか地元の住民などおよそ300人が参列し、犠牲者の慰霊と行方不明者の早期発見を祈願しました。
十津川村では、去年9月の台風12号による豪雨で、7人が死亡したほか、依然として6人の行方が分かっていません。
式典では遺族の代表が追悼の言葉を述べました。
【母親を亡くした市原光留さん】
「今でも雨が降り、川の水が濁るたびに、当時のことを思い出し、不安な状況が続いています」
参列した人たちは献花台に花を手向け、犠牲者の冥福を祈っていました。
【十津川村更谷慈禧村長】
「行方不明者が見つからない限り、この水害からの撤退はあり得ないと思うし、村民のみなさんと一丸となって、今より以上の村を作っていこうと」
十津川村では来月、行方不明者の捜索を和歌山県にまで範囲を広げ行う予定です。
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