原子力防災計画について、滋賀県は26日、国の基準より広い範囲で原発事故対策を策定する新たな計画を承認しました。
滋賀県は最も近い原発からおよそ13キロ離れていて、これまで避難計画などを策定する必要がありませんでした。
しかし、福島第一原発の事故後、国が避難計画など事故対策を義務付ける地域を原発から半径30キロ圏内に拡大したため、一部地域で事故対策が必要になりました。
滋賀県は独自に行った放射性物質の拡散シミュレーションの結果、30キロ圏外でも影響が出る恐れがあるとして、最大で国の基準を上回る半径43キロ圏内で事故対策を策定する新たな防災計画を定めました。
【嘉田由紀子知事】
「データをもって避難体制を作るのが科学的であり、合理的であり、被害を最小化するために必要な方策だと思う」
また、健康被害を予防するための安定ヨウ素剤についても、国の基準を超えて、県全域に配備することとし、今後、県民へ周知を図るということです。
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