去年の市長選挙の際、大阪市交通局の労働組合が、職員の内部リストを不正に入手し利用していたと大阪維新の会が指摘している問題で、市の交通局は、非常勤職員が捏造したと発表しました。
【大阪市交通局】
「誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます」
大阪市交通局は、組合が内部情報を不正に入手し作成したとされた「知人・友人紹介カード配布回収リスト」を30歳代の男性非常勤職員が捏造していたと発表しました。
このリストは、去年11月の市長選挙の際に労働組合が当時の平松市長を支援する目的で作成したものだと大阪維新の会が指摘していました。
これに対し組合は、何者がリストを偽造したと刑事告発、維新の会も情報漏えいの疑いで刑事告発していました。
交通局は、全職員のパソコンの操作履歴などを調べた結果、この非常勤職員がリストに記された内容に酷似した内部情報にアクセスし、職員のパソコン記録からリストに記された文面そのものが発見されました。
【大阪市・橋下市長】
「ねつ造ということで組合がやったことではないし、本人も職員なのでトップとして申し訳ない」
【大阪維新の会・坂井良和市議団団長】
「リストは、捏造かどうかにかかわらず、友人・知人カード配布問題はハッキリさせてもらう」
職員は、交通局の聞き取りに対し、ねつ造を否定しているということです。
交通局は偽計業務妨害に当たる疑いもあるとみて、今後、職員の刑事告発を検討しています。
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