徳島県警の巡査部長が警察手帳を偽造し、インターネットで販売した疑いがあることが分かりました。
この巡査部長は数年前から、手帳のエンブレムのレプリカに警察名を入れるよう彫刻店に依頼していました。
【彫刻店のオーナー】
「『警察官がそんなんしていいのか』と聞くと、(巡査部長は)『奥さんを名義人にしてるから心配ない。見逃してくれ』と」
偽の警察手帳を販売した疑いで家宅捜索を受けたのは、徳島県小松警察署の40歳代の巡査部長です。
大阪府警によりますと、府内に住む10歳代の少年が偽の警察手帳を見せびらかしていたため事情を聞いたところ、この巡査部長からインターネットオークションで購入していたことが分かりました。
巡査部長は4~5年前から、ライターや名刺入れなどを持って地元の彫刻店を訪れるようになったといいます。
【彫刻店のオーナー】
「知り合いへのプレゼントにジッポのライターをプレゼントしたい。警察のマークの入ったやつを作りたいと依頼された」
そのときの失敗作を見ると、精巧な紋章の下に「松江警察署」の文字が刻まれているのが分かります。
巡査部長はその後、警察手帳のエンブレムのレプリカを持ち込み、警察本部の刻印を入れるよう依頼するようになりました。
彫刻店によりますとあわせて10数個の発注があったといいます。
先月には、大阪府警の巡査部長が警察手帳を偽造し、販売した疑いで逮捕されたばかりです。
この巡査部長は警察グッズを販売し数百万円を売り上げたとされます。
警察官の不正行為が相次ぐ背景について、コレクション情報に詳しい雑誌の編集者は次のように指摘します。
【『三才ブックス』編集部・宮崎崇さん】
「昔から警察手帳はあまり出来の良くないものが一般的でマニアは見向きもしない。現職が手を出すとものすごい精巧なものができたんだろうなと。リアルなものだからこそいくらお金を積んでもほしいという人はいると思う」
悪用されれば社会に大きな混乱を招く偽の警察手帳。
大阪府警は、有印公文書偽造などの疑いで立件できるか慎重に調べて
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