北朝鮮のミサイル発射が間近に迫るなか、近畿でも住民に注意が呼び掛けられるなど日本海側を中心に緊張が高まっています。
【八管本部の無線】
「北朝鮮からIMO(国際海事機関)を通じて入手した情報によるとロケット打ち上げ、落下日時は12日から16日」
西日本の日本海を警備する第八管区海上保安本部は、11日朝、船舶に対して北朝鮮のミサイル発射に警戒するよう無線での呼びかけを始めました。
国際社会から強い非難を受けながらミサイル発射に踏み切ろうとしている北朝鮮。
燃料注入がきょう始まり、準備は最終段階に入ったとみられます。
ミサイルは沖縄県の上空を通過するとみられることから、沖縄県石垣島への研修旅行を予定していた豊岡市の高校は、旅行先を急きょ、北海道に変更しました。
【生徒】
「きれいな海があるって聞いたり、石垣島でカヌーの体験もできるって聞いていて、楽しみにしていた」
【教頭】
「かなり迷いましたけどとにかく安全を第一に考えて、苦渋の選択をした」
また、朝鮮半島に近い日本海側では不測の事態に備え、緊張を強めています。
【防災無線】
「町でも職員が待機し情報収集を行っていますので、何かありましたらご連絡ください」
【町の住人】
「万が一ということがあったら大変、毎日気にしてニュース見ている、国が動いてミサイルを打つのをとどめてくれたら一番ありがたい」
自治体は防災無線で警戒を呼びかけるとともに、もし落下が予想されるような事態になった場合は、すぐに情報を伝える体制を整えています。
【香美町職員】
「(J-ALERTの)対象になったらこの赤色灯が回って、情報が自動的に防災無線で各家庭に流れるようになっている」
北朝鮮が通告しているミサイル発射の期間は12日から16日までの5日間。
不安の中その日を迎えることになります。
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