大阪府堺市の自宅で象印マホービンの元副社長が殺害された事件で、元副社長に抵抗したような形跡がないことがわかりました。警察は身近な者による犯行の疑いもあるとみて捜査を続けています。
この事件は今月1日、象印マホービンの元副社長・尾ザキ宗秀さん(84)が、堺市の自宅で手足を結束バンドで縛られ、顔を粘着テープやラップで巻かれた状態で見つかり、その後、死亡したものです。警察のその後の調べで、自宅には、朝食とみられるサンドイッチが食べかけのまま残されていたほか尾ザキさんの着ていた服に乱れはなく、遺体にも抵抗した跡がないことが分かりました。また所有するマンションの家賃として事件前日の夜に届けられた現金80万円あまりが無くなっています。家賃は事件当日の午前中には銀行員に預けられる予定で、自宅にあったのはわずか一晩だけでした。こうしたことから、警察は尾ザキさんの行動を把握する人物が犯行に関わった疑いもあるとみて捜査しています。
※尾ザキの「ザキ」は、「崎」の右上部分が“立”
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