去年破産した上場企業「セイクレスト」が、増資の際に現物出資を受けた土地を不当に高く評価していた疑いが強まり、警察は、元役員の自宅などを家宅捜索しています。
【記者リポート】
「午前8時20分、セイクレストの元取締役の家に、捜査員が入ります」
金融商品取引法違反の疑いで家宅捜索を受けているのは、元ジャスダック上場の不動産販売会社「セイクレスト」の元役員の自宅など数ヵ所です。
警察の調べによりますと、セイクレストは、おととし3月に増資を図った際に、現物出資を受けた和歌山県の土地をおよそ20億円と不当に高く評価していた疑いがもたれています。
しかし、セイクレストはこの土地を開発したり売却したりすることなく、去年5月に破産しました。
大阪府警は、証券取引等監視委員会と合同で事件の全容解明を進める方針です。
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