大阪の不動産会社が現物出資の土地の評価額を水増しして増資したとして捜索を受けた事件で、不動産会社は土地を相場の5倍と鑑定していたことがわかりました。
ジャスダックに上場していた不動産会社「セイクレスト」は、おととし3月、現物出資を受けた和歌山県白浜町の土地を不当に高く評価して増資し、嘘の公表をした金融商品取引法違反の疑いで元役員の自宅など数か所が家宅捜索を受けました。
セイクレストは不動産鑑定業者に依頼して土地の評価額をおよそ20億円としていましたが、破産後の去年、管財人が同じ土地を鑑定し直したところ、鑑定額はおよそ4億円と、5分の1だったことがわかりました。
【破産管財人】
「破たん後、我々が調査したところによると、20億円という金額はとてもそんな価値がないことが判明した」
警察は当時、債務超過に陥っていたセイクレストが上場廃止を免れるために水増し増資を計画した疑いがあるとみて調べています。
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