去年、兵庫県加西市で飲酒運転の車にはねられて死亡した小学生の兄弟を偲び、小さな惑星に2人の名前がつけられることになりました。
生田汰成くん(当時8)と敦弘くん(当時12)。
2人とも天体観測が好きで、お兄ちゃんの敦弘くんは宇宙飛行士になるのが夢でした。
しかし去年12月、2人は飲酒運転の軽トラックにはねられ亡くなりました。
皆既月食を見に行った日のことでした。
事故を知った天文学者たちは、家族にある提案をしました。
【西はりま天文台の専門員・鳴沢真也さん】
「(皆既月食の観測を)自分たちは非常に楽しくやったし盛り上がったのに、同じ天文ショーを見ていた少年たちが事故に巻き込まれたということは、天文学に携わる者として非常にショックな出来事だった。少しでも何かできないかと思って」
西はりま天文台の研究者たちは、兄弟が生きた証を残したいと、小惑星に2人の名前をつけようと考えたのです。
その名前は“Atsuhirotaisei”(アツヒロタイセイ)。
国際天文機関に申請し、年内にも正式に認められる見通しです。
【西はりま天文台専門員・鳴沢さん】
「兄弟の名前が星につくことはそれは良かったのかなと思うが、こういうことがもう2度とないように」
母親の伊津子さんは「2人とも星が大好きだったので喜んでいると思います」と話しています。
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