関西電力は、電力需給について新たな数字を示しました。
他の電力会社からの融通などで、原子力発電所を再稼働しなくても、この夏の電力不足を5%程度まで圧縮できる可能性があるということです。
【関西電力側】
「何としても停電でお客様にご迷惑をかけないようにしたい」
15日開かれた大阪府と大阪市のエネルギー戦略会議。
政府は、関西電力管内でこの夏、最大14.9%の電力不足が生じるとの試算をまとめています。
これを受けてどう、電力不足を補うかが議論された中で、関西電力が新たに示した数字、それは…
―電力不足は5%の可能性―
大飯原子力発電所を再稼働しなくても、電力不足は5%程度まで圧縮できる可能性があるというのです。
これまでに示された試算は、見込まれる最大の電力需要に対し、確実に見込める供給力で計算されています。
これに対し、15日、出された数字は確実ではないものの、供給力を増強したり需要を抑制できる可能性があることをまとめたもの。
供給力については、他の電力会社から追加融通を受けること、天候次第で太陽光発電や水力発電の発電量が増えることなど。
これらによって210万kW増強できる可能性があるとされます。
また、需要については、家庭や企業が去年並みの節電をした上で、ピーク時の電気料金を割高に設定したり、節電目標を達成した家庭にプレゼントを用意することで87万kWほど抑えられる可能性があるということです。
これらを総合すると、需要と供給の差は300万kW縮まり、電力不足はおよそ5%程度に圧縮できる可能性があるということです。
ただ、いずれも、他の電力会社や顧客の協力があって初めて成立する対策だけに、どの程度実現できるかは不明ですが、この夏を乗り切る方向性が示された形です。
【府市統合本部・飯田哲也特別顧問】
「需給ギャップを詰めていこうということなので、ようやく議論の出発点に立てた」
【関西電力・岩根茂樹副社長】
「可能性としてはあるということで我々は可能性に向けて最大限努力していく。この非常に厳し
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