橋下次期大阪市長は9日、大阪市役所で幹部職員からのヒアリングを行い、「大阪消防庁」を設立する考えを示しました。
9日も朝から大阪市役所に姿を見せた橋下氏。
連日慌ただしく出入りする幹部職員からヒアリングを行っていますが、9日は消防局に対し「大阪消防庁」の設立を検討するよう指示しました。
「設立の意向があると聞いている。状況だけお話しした。きょうはわりと静かな話でしたね、はい」(消防局幹部)
大阪消防庁とは、今の市町村ごとの消防をひとつに統合して、大規模災害にも機動的に対応する「大阪都構想」の柱の一つ。
組織を拡大すればこれまで困難だった高度な機材の整備も可能として、大阪維新の会がマニフェストに掲げていました。
実現に向けて動き出した大阪都構想を、政財界も無視できなくなっています。
「(有権者は)行政の枠組みを変えることを期待している。補助金一律カットに代表される『なんでも一律』のないように。それぞれ事情があるわけだから」(大阪商工会議所・佐藤茂雄会頭)
そして、国会議員にも大阪都構想に協力する動きが。
大阪府選出の自民党と公明党の議員が「大阪都構想に関する議員連盟」を発足させる予定であることが明らかになりました。
維新の会にとって、中央レベルの協力者は願ってもない存在です。
「松井知事と国会議員のみなさんとしっかり協議させてもらいます」(橋下氏)
「府議会・市議会の先生方と連携がとれてるんですかね。国会議員の自民・公明が前向きに進めたいと言ってくれても、大阪市議会はどうなのかとなる」(松井知事)
国会議員の「大阪都構想議員連盟」は来週、第1回の会合を開くことにしています。
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