琵琶湖の外来魚を駆除するために滋賀県が新兵器を導入しました。
その名も『雷神』です。
大津市の港にやってきた一隻の船。
先端に鉄線をつけたこの船が外来魚駆除の新兵器です。
『雷神』…その名の通り、琵琶湖の生態系を脅かすブラックバスなどの外来魚に、きつ~い雷を落とします。
【滋賀県水産課・鈴木隆夫 主幹】
「水中の中に電気ビリビリ流すということで、名前をつけました」
水中に垂らした2つの電極から、最大で1000ボルトの電圧をかけて外来魚を感電させ、それを網ですくって駆除するのです。
深さ2mほどまでしか電気が届かないため、駆除できるのは港から近い浅瀬だけです。
しかし電気を流してみると、次々とブラックバスなどの外来魚が浮かんできます。
それを県の職員が手際よく網ですくっていきます。
中にはこんな大物も…。
『雷神』恐るべし。
これは一時的に気絶させるだけなので、コイなどの在来種が感電しても、捕獲しなければすぐ元通りに泳ぎだします。
【記者リポート】
「わずか10分でこれだけたくさんの魚がとれました。このブラックバスは大きいですね、50センチくらいあるでしょうか」
【滋賀県水産課・鈴木隆夫 主幹】
「6月頃の産卵期に岸近くによって来て、産卵床をつくって親が卵を守る習性がある。卵を守っている親魚を獲る」
滋賀県はこの『雷神』で、年間約3.8tの外来魚を駆除する予定です。
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