去年、光よりも速いとの実験結果が出ていた素粒子「ニュートリノ」について研究機関が再び実験した結果、光とほぼ同じ速さだったと発表しました。
実験結果を発表したのは名古屋大学などが参加する国際共同研究グループ「OPERA」です。
オペラは去年、およそ730キロメートルの距離の実験装置で、物質を構成する素粒子の一つニュートリノと光を同時に発射し、「ニュートリノは光よりも1億分の6秒早く到達する」とする結果を発表していました。
しかしその後に実験装置の緩みなどいくつかの不具合を外部から指摘され、オペラは先月それらを修正して再び実験を行いました。
すると、ニュートリノと光の到達時間はほぼ同じだったということです。
今回の実験結果により、光よりも速いものはないとするアインシュタインの相対性理論が維持された形となります。
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