滋賀県長浜市では、琴や三味線の弦に使われるマユの糸とり作業が始まり、コトコトという心地よい音が鳴り響いています。
糸とり作業は長浜市木之本町の農家が行なっていて、マユを熱湯の中に入れ手繰り寄せた糸を木の枠に巻き取っていきます。
この作業は江戸時代から多くの農家が行ってきましたが、合成繊維の普及で年々需要が減り、今ではこの一軒だけが伝統を守り続けています。
マユの糸を使った琴や三味線が奏でる独特の優しい音色は、演奏家に根強い人気があるということです。
マユの糸とり作業は7月下旬まで行なわれ、地元の和楽器製造工場へと出荷されていきます。
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