神戸の産婦人科医が、受精卵の全ての染色体を調べることができる新型の着床前診断を行ない、19人が出産したことが分かりました。
新型の着床前診断を行なったのは、神戸市の「大谷レディスクリニック」です。
着床前診断は、体外受精した受精卵に異常がないか調べるもので、日本産科婦人科学会は「命の選別につながる」として、厳しく制限しています。
クリニックでは、去年から今年にかけて129組の夫婦に対し、全ての染色体を調べることができる精度が高い新型の着床前診断を行い、19人が出産し、現在28人が妊娠しているということです。
【大谷徹郎院長】
「着床できる、赤ちゃんとして育てる受精卵だけを選んであげるというのは、生きる命を選ぶのであって、命の選別にはあたらない」
クリニックでは今後も、新型の着床前診断を実施すると話しています。
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