兵庫県尼崎市の連続死体遺棄事件で、2人目の遺体の身元が、行方不明になっていた71歳の女性であることがわかりました。
そして、主犯格とみられる女が周囲の人間を支配する実態を、関係者が証言しました。
尼崎市の住宅の床下から見つかった3人の遺体。
このうちの1人が、行方不明になっていた安藤みつゑさん(71)であることが19日、新たにわかりました。
安藤さんは、この事件の鍵を握るとみられる角田美代子被告(64)の兄の交際相手で、遺体に目立った外傷はないということです。
また18日に身元が確認された香川県高松市の谷本隆さん(68)の遺体は、司法解剖の結果、頭と足の皮膚が変色していて、殴打された疑いもあるということです。
角田被告の関係者の話では、尼崎市の住宅で見つかった3人のうち、残るもう1人の遺体は、谷本さんの姪の茉莉子さん(29)とみられています。
親族らによると、谷本さんと茉莉子さんは角田被告とその知人に脅され、尼崎市に連れ去られたということです。
「アメとムチを使いながら巧みにおばさん(角田被告)の思い通りに話を持っていく。むこうの言いなりに動かざるを得ないというか、対応せざるを得ない状態にどんどん追い込まれる」
こう話すのは、別の死体遺棄事件で角田被告とともに逮捕、起訴された川村博之被告(42)の親族です。
角田被告は、川村被告の勤める電鉄会社にクレームをつけたことをきっかけに親しくなり、最初は優しく川村被告の相談に乗っていましたが、ある時に態度が変わったといいます。
【川村被告の親族】
「正直、もう人間として扱われていないくらいひどい扱いでした。毎日のように殴られていました。そこから飛び降りろとか平気でいう連中」
角田被告は、川村被告やこの親族を自宅マンションに呼びつけ、気に入らないことがあると、いとこの李正則受刑者(38)に川村被告を殴るよう指示したといいます。
【川村被告の親族】
「あからさまに財産を取るということが見えたら僕らもすぐに警察に駆け込めるが、自分では何もしない。自分の思いを
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