11年前、徳島市内の親子が相次いで殺害された事件で、指名手配されていた小池俊一容疑者が死亡しました。
警察は、逃亡中の生活について同居していた女性から事情を聴いています。
「おい、小池!」
19日の夜、岡山市内で死亡が確認された小池俊一容疑者(52)。
司法解剖の結果、死因は心臓の病気でした。
小池容疑者は、11年前、徳島市の松田優さん(当時66)と浩史さん(当時38)の親子を相次いで殺害した疑いがもたれていて、全国に指名手配されました。
警察は100万枚以上のポスターを制作し、専従捜査員を置いて捜査を続けていました。
【捜査員(2004年)】
「入り組んだ繁華街などに潜んで暮らしているだろう。(小池容疑者は)決して1人で生きるような人間じゃない。口がうまい、女をだますような性格ですから」
捜査員の見立て通り、小池容疑者は事件の翌年に知り合った女性と約7年前から岡山市中心部にあるマンションで同居。
「小笠原準一」という偽名を使い、女性から携帯電話や月2万円の生活費をもらって暮らしていました。
外出することもありましたが、周囲の人は気づかなかったといいます。
【近所の人】
「優しそうなおじさんだったんで、警戒心もなく普通に挨拶していた」
【近くの飲食店従業員】
「ニット帽かぶってメガネかけて表を歩いている姿は見た。その時気が付いたら通報してるんでしょうけど」
【部屋を訪ねた配達員】
「(部屋でも)ニットキャップをずっとかぶっていた。夏場でも。そこはおかしいかなと思ったが(ほかには)不審な点はないですね」
女性は5年前、警察に「一人暮らし」と説明し、現在も「小池容疑者とは知らなかった」と話しているということです。
警察は、小池容疑者の逃亡生活について女性が事情を知っているとみて調べています。
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