大阪市の市政改革で廃止が検討されている野鳥の観察施設について、存続を求めている日本野鳥の会が10日、視察を行いました。
大阪南港野鳥園は、大阪市が設置した人工干潟を中心とする野鳥の観察施設で、渡り鳥が生息する世界的に重要な湿地として登録されています。
現在は市の直轄ではなくNPO法人などが運営にあたっていて、大阪市から人件費を含め年間2300万円が支出されています。
橋下市長が進める市政改革プランでは、この支出の合理性が低いとして「廃止を含めて検討する」と位置づけています。
【日本野鳥の会・柳生博会長】
「いろんな生き物がいっぱいいる。干潟というものは、『生物多様性とはこういうものだ』というくらいギュッと固まっている。経済だけで計算してカットしていっては駄目だ」
視察した日本野鳥の会は、環境の保全は行政が率先して取り組むべきだとして、存続を求めています。
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