大阪府警の元警部補が飲酒検問の数値をねつ造したなどとして証拠隠滅などの罪に問われている裁判で、検察側は元警部補に懲役3年を求刑しました。
証拠隠滅などの罪に問われているのは大阪府泉南警察署の元警部補、山下清人被告(58)です。
起訴状によりますと山下被告は去年9月、泉南市でミニバイクの運転手に飲酒検問を行った際、アルコール濃度を測っていないにも関わらず、検知したかのように偽って、報告書を偽造したなどとされます。
裁判で山下被告は起訴事実を全面的に否認しています。
13日の論告求刑公判で検察側は「事前にアルコールを含むスプレーを使って高い測定結果を用意しておくなど計画的な犯行。動機も昇進のためで、身勝手で自己中心的」と指摘しました。
その上で「反省の態度もなく更生を促すべき」として山下被告に懲役3年を求刑しました。
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