大阪市にある造幣局が、バングラデシュの貨幣の製造を受注することになりました。
造幣局が海外の一般に流通する貨幣を製造するのは戦後初めてです。
【記者リポート】
「ここ造幣局で海外の一般貨幣の製造が始まります。それがこちら。バングラデシュの2タカ貨幣です」
造幣局が受注することになったバングラデシュの「2タカ」貨幣は、ステンレス製で日本円で約2円にあたります。
来年1月から製造を始め、8月までに5億枚を作ります。
造幣局は、今年7月にバングラデシュの中央銀行が実施した入札に参加し今月受注することが決まりました。
造幣局は、これまで海外の「記念貨幣」を製造したことはありますが、一般に流通する貨幣を製造するのは戦後初めてです。
【造幣局 鈴木正俊総務部長】
「私どもが持っている通常貨幣の製造に関する高い技術力が世界に比べても競争力があったのではないか。世界で日本の造幣局が作るコイン(貨幣)を使っていただける機会が増えれば非常にありがたい」
国内の貨幣の製造量は、電子マネーの普及などを背景にここ数年減り続け、去年は7億3800万枚と最も多かった年の7分の1以下に落ち込んでいます。
造幣局は、今後余った設備の活用や技術力の維持のために外国貨幣の受注の拡大を目指す方針です。
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