文部科学省が全国の小中学校と高校に行った調査の結果、この半年間に把握されたいじめの件数が、前年度を大きく上回る14万4000件に上ることがわかりました。
文部科学省は、全国の小中学校と高校でいじめに関する緊急調査を行いました。
その結果、ことし4月から9月までのいじめの件数は14万4054件で、前年度1年間の2倍以上に上ったということです。
このうち、命を脅かす恐れのある深刻なケースは278件報告されました。
中には、暴力を受けた小学生の男子児童が自殺をほのめかすケースもあったということですが、いじめが起きる要因について文科省は「今回の調査からは分析できていない」と話しています。
いじめを受けていた中学生が自殺し、今回の緊急調査のきっかけとなった滋賀県大津市では、『命を大切にする取り組み』が小学校で行われました。
視察に訪れた越直美市長は、小学6年生の代表といじめの現状について話し合いました。
【女子児童】
「聞こえるように(悪口)言っていることもある」
【女子児童】
「悪口言っていても、誰の悪口をどんな風に言っているのかわからないから、先生にどう相談していいかわからない」
【大津市・越直美 市長】
「子供たちが何を思っているかを聞いて、それを市の施策に生かしていくのが非常に大事だと思っている」
大津市では、中学生が自殺して1年となる先月から、市内の小中学校でこの取り組みを行っています。
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