兵庫県尼崎市の連続死体遺棄事件で、逮捕された角田美代子容疑者（６４）が兵庫県警察本部の留置場で死亡しているのが見つかり、警察は自殺とみて調べています。
【中継：益野智行記者】
周辺でこれまでに６人が遺体で見つかった事件で、事件を主導したとみられる角田容疑者が死亡したことで、関係者の間には衝撃が走っています。
兵庫県警によりますと、１２日午前６時過ぎ、角田容疑者が勾留されている神戸市中央区の兵庫県警察本部の留置場で、布団で寝ていた角田容疑者が動かなくなっているのを巡回中の職員が見つけました。
角田容疑者はすぐに病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。
発見された時、角田容疑者の首にはいつも着ていたという黒い長袖のＴシャツが巻かれていて自殺したとみられます。
角田容疑者は１０月２２日以来、留置場の職員に対し、何度も「死にたい、どうやったら死ねるか」と話していたということです。
【角田容疑者の主任弁護人・高木甫弁護士】
「『生きて出られないのであれば、生きていても意味がない』と口にするようになった。『死ぬことは許されないのではないか、最後まできちんと裁判を受け、真相を述べる必要があるのではないか、頑張れ』と励ましてきた。今から思うと、覚悟を決めていたのではないかと思います」
角田容疑者は、尼崎市のマンションで同居していた橋本次郎さん（当時５３）をベランダの物置に監禁・殺害した疑いで今月５日に逮捕され、「全て私が悪い」と容疑を認めていました。
角田容疑者の周辺では橋本さんの他にも、尼崎市の住宅や香川県高松市の農機具小屋などであわせて５人が遺体で見つかっています。
角田容疑者の死亡に捜査幹部は「捜査への影響は避けられない」と話していて、全容解明への道のりは非常に厳しいものとなります。
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