原子力発電所が集中する福井県の若狭地方で16世紀に起きたとされる大津波について、関西電力などは「大津波の跡はなかった」とする調査結果を発表しました。
関西電力など電力会社3社は21日、津波調査の報告書を国と福井県に提出しました。
原子力発電所が集中する若狭湾沿岸では「16世紀に大津波があった」とする複数の文献が見つかったことから、関電などがことし10月から地質調査を行っていました。
その結果、河口から2.4km以上離れた地点からは津波があったことを示す海底の土砂などが見つからず、関電などは報告書で「大津波はなかった」とする見解を示しています。
関電などは今後、1万年前までさかのぼって地層を分析します。
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