大阪地検特捜部の元部長らが部下の証拠改ざんをもみ消したとされる事件の裁判が、22日結審します。
元部長は、最終弁論でも改めて無罪を主張しました。
大阪地検特捜部の元部長・大坪弘道被告(58)らは、部下の前田恒彦元検事によるフロッピーディスクのデータ改ざんをもみ消した犯人隠避の罪に問われています。
検察側は「組織防衛と自己保身のための犯行」として、大坪被告らに懲役1年6ヵ月を求刑しています。
最終弁論で大坪被告の弁護人は「改ざんという衝撃的な事実を聞いてからわずか5分の間にもみ消しを指示したという検察側の主張は、到底考えられない」と指摘しました。
そして「安易に検事生命を懸けて前田元検事と『心中』し隠ぺいを図ることなどあり得ず、大坪被告に意図的な改ざんの認識はなかった」と無罪を主張しました。
裁判は22日で結審し、判決は来年3月に言い渡される予定です。
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