大阪市立桜宮高校の男子生徒が、部活動の顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、学校は全ての部活動を自粛することを決めました。
大阪市立桜宮高校の2年生の男子生徒は先月、バスケットボール部の顧問から体罰を受けた翌日に「体罰がつらい」との手紙を残して自殺しました。
バスケットボール部の顧問は教育委員会に対し体罰が常習化していたことを認め、教育委員会の「強いクラブにするためには体罰は必要なのですか」という質問に対して、「必要だと思います」と答えたということです。
桜宮高校では、おととし体罰で停職3ヵ月の処分を受けたバレーボール部の顧問が復帰した後、再び部員に体罰を加えていたこともわかっています。
一連の問題を受けて高校は、他の部活動でも体罰がなかったかどうかの確認をするため、全ての部活動を当面の間、自粛することを決めました。
一方、橋下市長は12日、自殺した生徒の自宅を訪れ、スポーツにおける厳しい指導について認識が甘かったことを遺族に謝罪しました。
【大阪市・橋下徹 市長】
「生徒の遺書を見るとそうとう追い込まれていた。僕は正直にスポーツの指導の中で手をあげることも有り得ると思ってきたが、スポーツの指導においては手をあげるのは全く意味が無い…僕自身認識が甘かった」
また橋下市長は、遺族から「体罰もありうるとする保護者の意識も改めてもらえたら」と要望を受けたと話しました。
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