無料の景品で高齢者を集め、様々な商品を高額で売りつけていたとして、訪問販売会社の経営者ら8人が逮捕されました。
約1億円を荒稼ぎしていたとみられています。
【捜査員】「罪名については“特定商取引に関する法律違反”で…」
うなだれて捜索令状の読み上げを聞く男は、悪質商法の販売員でした。
レンタカーの荷台には、怪しげな商品の山。
京都府警は24日、特定商取引法違反などの疑いで、東京都の訪問販売会社「ベスト直販」経営者・萱嶋義明容疑者(57)と販売員ら、計8人を逮捕しました。
今年6月、京都市伏見区に住む女性(71)を住宅に誘い込み、家庭用健康機器の勧誘をした疑いがもたれています。
【田中拓朗記者リポート】「萱嶋容疑者らはレンタカー2台を使って、全国で同様の商法を続けてきました」
ベスト直販は「早く来てください。色々と商品を差し上げます」と、納豆をかき混ぜる棒など無料の景品で人を集め、様々な商品を売りつける、いわゆる「催眠商法」を展開。
主力商品「ヒート&ケア」は体を温めるとの触れ込みで、約1万5000円で仕入れ、約26万円で販売していました。
国民生活センターによると、ベスト直販に関する相談は今年4月からの半年間に全国で76件あり、ほとんどが60歳以上の高齢者の被害でした。
8人のうち7人は容疑を認めていますが、販売員の1人は「この日は休みだった」と否認しています。
警察は、約1億円を荒稼ぎしていたとみて、余罪を追及しています。
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