長年、水俣病患者の治療や支援に取り組んできた医師や弁護士が改善されない国の認定基準などについて考えるシンポジウムを開きました。
シンポジウムでは水俣病と国に認定されない患者たちを支援してきた医師や弁護士たちが水俣病問題の現状などについて語りました。
水俣病は57年前に公式に確認されましたが、国の基準によって多くの人がいまも患者と認定されていません。
ことし4月には国の基準を否定する司法の判断が出ましたが、いまも改められておらず、参加者からは国が早く基準を見直すべきだと意見が出されました。
【大阪に移った患者を支援する 三浦洋医師】
「2万人が認定の検査を受けたが1割しか認められていない」
【関西での訴訟を担当した 田中泰雄弁護士】
「患者によって国なり環境省なりがやろうとしてきたことが崩されようとしている。必ずや打開していけるんではないかと」
医師たちは今後も国への働きかけを続けていきたいと話しています。
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