犯罪の被害にあった人たちをどう支えていくべきか考えてもらおうと、奈良市でシンポジウムが開かれ、性犯罪の被害にあった女性が講演を行いました。
【小林美佳さん】
「犯罪被害者は自分と向き合ってくれる人がいないということに、失望と絶望で生きています」
シンポジウムでは、13年前に性犯罪の被害にあった小林美佳さんが自身の体験を交えて、犯罪被害者をどう支えていけばいいか、一人ひとりが考えてほしいと訴えました。
【小林さん】
「被害者を目の前にした時は、役割やすべき事を一旦取っ払って、目の前の被害者に対して自分が何を感じて伝えたいのか思ってるのか、その人との関係の中で、最善の方法で示してください」
【講演を聴いた女性】
「もし犯罪被害者が近くにいるなら、話を聞いてあげられたらと思いました」
また会場には9年前、奈良市で下校途中に誘拐され命を奪われた有山楓ちゃん(当時7歳)の遺品が展示されました。
楓ちゃんが将来の夢をつづった絵馬。
事件の10日前、七五三のお参りの際に書かれたものです。
楓ちゃんの父親は「事件を風化させないよう、楓ちゃんがいたことを一日でもいいから思い出して欲しい」と願っています。
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