京都府亀岡市で起きた暴走事件で娘を亡くした遺族が、運転していた少年だけでなく、車に乗っていた友人やその親など、あわせて11人の賠償責任を問う民事裁判を起こしました。
【奈緒ちゃんの父・横山博史さん】
「加害少年だけが悪いのではなくて、それぞれ責任があるでしょ？ということを明確にするために、今回提訴させていただきました」
訴えを起こしたのは、８歳で亡くなった横山奈緒ちゃんの遺族４人です。
奈緒ちゃんは去年４月、亀岡市で無免許の少年が運転する車にはねられ、６日後に亡くなりました。
遺族は、少年は連日の夜遊びによる寝不足で運転をやめるべきだったことに加えて、同乗した友人が睡眠不足の少年に運転を続けさせたことにも責任があると訴えています。
また、少年が過去にも無免許運転で摘発されたのに運転を続けていて、少年の父親がそれを放置していたことにも責任があるとしています。
このため遺族は、「少年」だけでなく、「同乗していた少年の友人」「車を所有していた友人」のほか、「それぞれの親」などあわせて11人に、総額約１億円の賠償を求めることにしました。
【横山博史さん】
「（民事裁判で）損害を被ることをオープンにしていくことで皆に認識してもらって、少しでも事故の抑止につながればと思います」
この事件の遺族が民事裁判を起こすのは初めてです
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