兵庫県尼崎市で、ドラム缶の中からコンクリート詰めにされた女性の遺体が見つかった事件で、女性の親族と知人の女ら合わせて5人が逮捕されました。
逮捕された親族らは「知人の女に支配されていた」と話しています。
死体遺棄の疑いで28日、送検された角田美代子容疑者(63)。
今月9日、尼崎市内の貸し倉庫で、ドラム缶に入れられコンクリート詰めにされた大江和子さん(66)の遺体が見つかりました。
警察は角田容疑者のほか、大江さんと同居していた長女・香愛容疑者(43)と次女の裕美容疑者(40)、それに次女の元夫の川村博之容疑者(41)ら5人を逮捕しました。
調べに対し5人は容疑を認めていますが、長女の香愛容疑者らは角田容疑者との関係を「支配されていた」と話しています。
大江さんは去年の末まで、長女と次女の夫婦らと尼崎市内に住んでいましたが次女と川村容疑者の離婚を機に家族はバラバラに。
金銭トラブルに陥り困窮していたとみられます。
【裕美容疑者を知る人】
「(裕美さんから)お金を貸してくれと電話があった。金額はいくらでもいいから貸してほしいと」
その後、ことし6月になって角田容疑者の自宅の隣にあるワンルームマンションで再び同居生活を再開しました。
そこで、異変が起きます。
川村容疑者は、この部屋で大江さんらを監禁し、暴力をふるっていたとみられ、次女の裕美容疑者が公園で倒れているのがたびたび目撃されていたのです。
【近所の人】
「(裕美容疑者が)草むらの中に座り込んでいた。身動き1つしてなくて。かなりやせていて、手足に無数のあざがあった」
一方で川村容疑者は、角田容疑者に金を渡していたとも話していて、長女の香愛容疑者は「川村容疑者が角田容疑者に支配されていた」などと話しているということです。
警察は、川村容疑者が角田容疑者の指示を受け、大江さん一家に暴行を加えた疑いがあるとみて調べを進めています。
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