22日夜、大阪府八尾市で刃物を持った男が配達をしていた弁当店の店員を縛ったうえ、店に押し入りおよそ7万円を奪いました。
午後9時前、八尾市福万寺町の路上で、男が弁当を配達していた男性店員(21)を呼び止めて手足を縛り、ミニバイクと携帯電話を奪いました。
男はその10分後、現場からおよそ100メートル離れたこの男性店員の勤める弁当店に押し入りました。
そして女性店員(60)に果物ナイフのようなものを突きつけて「金を出せ」と脅し、店の売上金およそ7万1千円を奪って逃げました。
襲われた二人にケガはありませんでした。
ミニバイクは現場の近くに捨てられていました。
逃げた男は年齢60歳くらい、身長160センチくらいで黒っぽいジャンパーに紺色っぽいズボン、帽子を身につけていて、警察が行方を追っています。
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八尾 男が弁当配達中の単車奪い、店舗でも金を奪う
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大飯原発再稼働について国が滋賀県知事に説明
関西電力大飯(おおい)原子力発電所の再稼働問題で、経済産業省の牧野(まきの)副大臣が23日、滋賀県の嘉田知事に「再稼働は妥当」とした政府の判断などについて説明しました。
牧野経済産業副大臣は23日午前、滋賀県庁を訪れ、大飯原発の3号機・4号機について「ストレステストの基準を満たしていて安全性は確認されている」などと、嘉田知事に説明しました。
また「再稼働をしないとこの夏の関西電力管内の電力需給は厳しいものになる」と述べ、再稼働への理解を求めました。
これに対し嘉田知事は、「万が一事故が起きた場合、滋賀県のみならず近畿全体にも大きな被害が及ぶ」との懸念を改めて表明しました。
嘉田知事は、大飯原発の再稼働について政府に7つの提言をしていて、今後、政府がどのような対応を示すかが焦点となります。
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大阪・門真市 店舗兼住宅で火事 1人死亡
23日未明、大阪府門真市の店舗兼住宅で火事があり、焼け跡から遺体が見つかりました。
この家に一人で住む77歳の女性が行方不明になっていて警察が身元の確認を急いでいます。
午前1時半過ぎ、門真市栄町のたばこ店兼住宅から「煙がすごく出ている」と近くの住民が消防に通報しました。
消防車15台が出動して消火にあたり、火は約3時間後に消し止められましたが、隣の住宅と合わせて約220平方メートルを全焼しました。
【近くに住む人は…】
「火がボーンと出て、火の粉がぶわーっと飛び出していた」
この火事で火元の住宅の焼け跡から遺体が見つかりました。
この家に一人で住む野田弘美さん(77歳)が行方不明になっていて、警察は遺体の身元の確認を急ぐとともに、消防と現場検証を行い、詳しい出火原因を調べています。
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大阪・西成区 うどん店で男性刺され死亡
23日朝、大阪市西成区のうどん店で店主とみられる男性が胸を刺されて死んでいるのが見つかりました。
警察は殺人事件として捜査本部を設置しました。
午前5時45分ごろ、大阪市西成区萩之茶屋のうどん店で店主の奥川信一さん(51)が仰向けに倒れているのを配達に来た男性が発見しました。
警察によると、奥川さんの胸や背中には刃物などで刺された痕があり、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。
近くの防犯カメラには店に入っていく不審な男の姿が映っていたということです。
【防犯カメラを見た男性】「男が十字路のところで待ってた。店主に話しかけて、店主が店に入った瞬間、後ろから入っていった」警察は捜査本部を設置し、殺人事件として調べています。
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京都・亀岡市 小学生の列に車が突っ込む 児童と妊婦が死亡
京都府亀岡市で23日朝、集団登校中の小学生の列に車が突っ込んだ事故で先ほど、児童と妊婦の2人が死亡しました。
逮捕された18歳の少年は無免許運転で、未成年の友人2人と「一晩中ドライブしていた」。
ということです。
23日午前8時ごろ、亀岡市篠町の府道で、集団登校していた小学生の列に後ろから車が突っ込み、近くの安詳小学校に通う児童9人と保護者1人が巻き込まれました。
このうち2年生の小谷真緒ちゃん(7)と1年生の娘に付き添っていた松村幸姫さん(26)が死亡しました。
松村さんは妊娠7ヶ月でしたが、お腹の子どもも助かりませんでした。
また、1年生の西田琉輝ちゃん(6)と3年生の横山奈緒ちゃん(8)が意識不明の重体で他に女子児童3人が重傷です。
【近所の人】「子どもたちが悲惨な状態。ほとんどの子が意識がなく横たわっていた」「ブレーキ音は全く聞こえなかった。ブレーキ痕もなかったノーブレーキで列に突っ込んでる感じ」警察は車を運転していた18歳の少年を現行犯逮捕しました。
少年は無免許運転で、未成年の同乗者2人と「一晩中ドライブしていた」ということです。
当時、現場付近は登校時間のため一方通行になっていて、車は緩やかなカーブを曲がらずに列に突っ込んだとみられ、警察が自動車運転過失致死傷の疑いで調べています。
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和歌山県・仁坂知事 県内に中間貯蔵施設の建設反対表明
福井県の大飯原発の再稼働問題に関連し、和歌山県の仁坂吉伸知事は使用済み核燃料の中間貯蔵施設について県内での建設に反対する姿勢を示しました。
【和歌山県仁坂知事】
「(使用済み核燃料の)輸送の安全確保いろいろそういうことも色々たくさんある。それだけ(中間貯蔵施設)を和歌山に宜しくといわれても嫌だ」
仁坂知事は、23日このように述べ、使用済み核燃料の中間貯蔵施設について県内での建設に反対する意向を示しました。大飯原発の再稼働問題に関連し、福井県の西川知事は、中間貯蔵施設を電力の消費地である関西の自治体に作ることを提案しました。しかし仁坂知事は、数年前、関西電力から県内に施設を建設する提案を受けたものの断ったことを明らかにしました。
【和歌山県仁坂知事】
「中間貯蔵施設だけ別の場所につくるのはおかしいと思う。原発の隣だと思うもし造るならば」
中間貯蔵施設については奈良県の荒井知事が「消費地も痛みを分かち合うべき」と話して県内での建設に前向きな姿勢を示しています。
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大飯原発再稼働へ 国が滋賀県・京都府の知事に説明
関西電力大飯原子力発電所の再稼働問題で、経済産業省の牧野副大臣が23日、滋賀県と京都府の知事に対して「再稼働は妥当」とした政府の判断について説明しました。
23日午前、滋賀県庁で経済産業省の牧野副大臣と会談した滋賀県の嘉田由紀子知事は改めて、大飯原発の再稼働について慎重な姿勢を示しました。
【滋賀県・嘉田知事】「特に滋賀の場合には京都、大阪、兵庫、そして大阪の南まで1450万人の水源をお預かりしております。万一、放射性の汚染が起きると、ここは滋賀だけではなくて近畿圏全体への影響が極めて大きい」
一方、牧野副大臣は、再稼働は妥当とした政府の見解について説明しました。
【牧野聖修経産副大臣】「大飯の3・4号機について想定を大きく上回る津波・地震が来襲しても炉心や使用済み燃料、ピットの冷却を継続し、福島第一原発の事故のような燃料損傷には至らないことを確認致しました。政府としてはこの夏、大飯の3・4号機が起動しなければ関西電力管内の電力需給は非常に厳しいという見通しを持っております」
再稼働への理解を求める牧野副大臣、しかし嘉田知事は、すでに政府に提出している「脱原発依存に向けた工程表を示すこと」など、7項目の提言についての政府の説明は「不十分」との認識を示しました。
【滋賀県・嘉田知事】「こちらが期待していた具体の提案まで至っておりませんので、大変抽象度が高いので。ここでそんなに大きな階段を上ったという感覚は持っておりません」
その後、牧野副大臣は京都府の山田啓二知事とも会談しました。嘉田知事への説明と全く同じ説明を行った牧野副大臣に対して、山田知事は。
【京都府・山田知事】「どういう審査をされてどういう確認をされたのかについて、ぜひとも明らかにしていただきたい」
詳しい説明を求める知事に対し牧野副大臣が返答に詰まる場面が多くみられ、山田知事は「回答が不十分」と指摘、今後も説明を求める考えを示しました。
一方、関西電力は23日、この夏がおととし並みの猛暑だった場合、節電した場合でも最大で19.3パーセントの電力が不足
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なぜ児童の列に・・・ 事故原因の捜査は
夕方になっても細い道をすれ違いながら多くの車が走っています。
本当に交通量が多いという印象を受けます。
衝突があった場所では、献花に訪れる親子の姿もみられました。
この事故で、お腹の赤ちゃんとともに助からなかった松村幸姫さん(26)は、娘の蒼愛ちゃん(6)が最近まで入院していたこともあり、たまたま登校に付き添っていました。
幸姫さんの父親は「いつもは事故現場の辺りまでは行かないのに」と悔しそうに話していました。
【幸姫さんの父親】「どんな相手に殺されたのか、この目でしっかり見せてもらいたい」
この大惨事を起こした18歳の少年は、無免許運転でした。
少年は現行犯逮捕され、「間違いありません」と供述していますが、詳しい原因について調べは進んでいません。
警察は、前日夜から一緒に乗っていた友人の18歳の少年2人を、無免許運転をほう助した疑いで逮捕しました。
2人も無免許で、運転していた少年については「無免許だと知りながら自宅に送ってもらうところだった」と容疑を認めています。
【近所の人】「意識のない子や、『痛い』と言ってる子がいた」
「子どもたちが『寒い』と言うので近所から毛布を持って行った」
一命を取りとめた子や、仲の良かった子どもたちも、その心の傷は計り知れないものがあります。
京都府教育委員会は臨床心理士らでつくる「学校危機支援チーム」を派遣し、子どもたちの不安をじっくり聞いてあげるなど、心のケアにあたっているということです。
無免許の少年による大惨事。
友人たちも運転を止めさせるなど、なぜ当然のことができなかったのか悔やまれます。
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小学生の列に車突っ込み10人死傷 無免許運転の18歳少年と同乗の2人を逮捕
京都府亀岡市で23日朝、集団登校中の小学生の列に車が突っ込み児童と妊婦の2人が死亡しました。
逮捕された18歳の少年は無免許運転で、一緒に乗っていた友人2人も逮捕されました。
血の付いた帽子と道路に散乱した勉強道具。
子どもたちはいつものように登校し、楽しい学校生活を送るはずでした。
事故があったのは午前8時頃。
亀岡市篠町の府道で、集団登校していた小学生の列に後ろから軽自動車が突っ込みました。
【近所の人】
「ドーンという音がした」
「ブレーキ音は全く聞こえなかった。ブレーキ痕も無かった。ノーブレーキで小学生の列に突っ込んでいる感じ」
現場は、小学校から約200メートルの場所で、登校時間のため西向きの一方通行になっていました。
車は、緩やかな左カーブを曲がりきらず、歩いていた10人全員をはね、さらに20メートルほど行ったところで、縁石に衝突して止まったということです。
【近所の人】
「子どもたちがすごい悲惨な状態。ほとんどの子が意識なく横たわっていた」
警察などによりますと、はねられたのは、市立安詳小学校の児童9人と保護者1人で、あわせて10人が病院に搬送されました。
このうち、2年生の小谷真緒ちゃん(7)と、1年生の娘に付き添っていた松村幸姫さん(26)の2人が死亡しました。
松村さんは妊娠7か月で、先週赤ちゃんの性別が分かったばかりでしたが、その赤ちゃんの命も助かりませんでした。
【松村さんの夫】
「(幸姫さんは)『また女の子か。健康やったらいいかな』と言っていた。なんの非もない人が殺されて加害者がのうのうと生きているのがおかしい」
【松村さんの父】
「一目見たけど変わり果てた姿でした。おれが変わってやりたかった」
小谷真緒ちゃんは、明るい女の子で近所の人たちからもかわいがられていました。
【真緒ちゃんの祖父】
「活発な元気な子です。寂しいですよ、かわいいのに」
また1年生の西田琉輝くん(6)と3年生の横山奈緒ちゃん(8)の2人が意識不明の重体、6人の児童が重軽傷を負いました。
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少年の父親「息子は過去にも無免許でバイク事故を起こしたことがある」
京都府亀岡市で登校中の小学生の列に車が突っ込み、10人が死傷した事故で、逮捕された少年の父親が「息子は過去にも無免許でバイク事故を起こしたことがある」と話しました。
この事故では、小学2年生の小谷真緒ちゃん(7)と1年生の娘に付き添っていた松村幸姫さん(26)が死亡。
1年生の西田琉輝くん(6)と3年生の横山奈緒ちゃん(8)の2人が意識不明の重体で、6人の児童が重軽傷を負いました。
無免許で車を運転していた18歳の少年の父親が取材に応じました。
【父親】「免許はとらせていないから、車に乗っていることも知らない。一生かけて償うしかない」
父親は「息子は過去にも無免許でバイク事故を起こし、もう運転はやめろと言っていた」と話しています。
また、警察の調べに対し、少年が居眠り運転をほのめかす供述を始めたことも新たに分かりました。
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橋下・猪瀬会談 株主提案協調で一致
大阪市の橋下徹市長は、東京都の猪瀬直樹副知事と会談し、電力会社に社外取締役の選任などを株主提案することで一致しました。
大阪市の橋下市長は23日、東京都の猪瀬副知事と会談しました。
会談では大阪市が関西電力に、東京都が東京電力に対して、それぞれ経営をチェックするために社外取締役を選任するよう株主提案することで一致したということです。
【橋下大阪市長】「東京都も社外取締役の議案提案をすると聞いた」
【猪瀬東京都副知事】「経営をチェックする人を送り込む。そういうようなところは(大阪市と)同じではないか」
橋下市長は24日、原発100km圏内の自治体との安全協定の締結を盛り込んだ「再稼動8提案」を藤村修官房長官に説明します。
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亀岡暴走 運転の少年が居眠り運転認める供述
京都府亀岡市で23日、集団登校の列に車が突っ込み、小学生と妊婦の2人が死亡するなど死傷者10人の大惨事となりました。
運転していた少年は、無免許で居眠り運転だったということです。
23日午前8時ごろ、亀岡市の府道で、集団登校中の小学生の列に軽自動車が突っ込みました。
歩いていた小学2年生の小谷真緒ちゃん(7)と、娘に付き添っていた松村幸姫さん(26)の2人が死亡したほか、小学生2人が意識不明の重体、6人が重軽傷を負いました。
松村さんは妊娠7ヵ月でしたが、その赤ちゃんの命も助かりませんでした。
【松村さんの夫】「加害者だけ名前も出ない、聞いたら無免許。腹立たしいの一言」
【松村さんのおば】「腹が立って腹が立って、許すことができない」
警察に現行犯逮捕された18歳の少年は、無免許の上に居眠り運転だったことを認めています。
【運転していた少年の父親】「無免許で乗ったら、何も教育されていない人間が乗ったら、どうなるか言い聞かせたつもりだったが・・・」
警察は、少年が無免許だと知っていたとして、同乗していた少年2人も逮捕して詳しく調べています。
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神戸市長関電株主提案について
関西電力の株主である神戸市は、「脱原発依存」などを求める提案を今年6月の株主総会で行うと表明しました。
【神戸市長】「原子力発電に依存しない方向で進めていきたい」
神戸市の矢田立郎市長は株主として脱原発依存を関西電力に求める考えを明かしました。
関電への株主提案については大阪市がすでに全ての原発の可及的速やかな廃止の要請などを決めています。
大阪市は総会で株主の3分の2以上の賛同を得るために、神戸市にも共同提案を呼びかけています。
しかし神戸市は原発全廃にまでは踏み込まず、社会の電力への需要を踏まえ当面、原発を稼働させる場合には世界最高水準の安全を確保すべきだとの表現にとどめています。
神戸市は今後さらに大阪市などと提案の内容を詰める方針です。
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大学生はねた大学教授逮捕
4月24日夜、大阪府高槻市で大学教授が運転する車に男子大学生がはねられ死亡しました。
4月24日午後10時15分ごろ高槻市深沢本町で「歩行者をはねたが姿が見えない」と車を運転していた男から110番通報がありました。
警察が捜査したところ、近くに住む大阪工業大学2年生の渡辺啓介さん(19)が道路わきで倒れているのが見つかりましたが頭などを強く打っていて間もなく死亡しました。
警察は車を運転していた摂南大学教授の山根敬三容疑者(69)を自動車運転過失致傷の疑いで現行犯逮捕しました。
調べに対し山根容疑者は「人に当たったことは間違いない」と容疑を認めているということです。
警察では渡辺さんが車におよそ30メートルはね飛ばされていることから、山根容疑者がスピードを出しすぎていた疑いもあるとみて調べています。
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うどん店主殺害 犯人の男待ち伏せか?
23日、大阪市西成区のうどん店で店主の男性が殺害された事件で、犯人の男が男性を待ち伏せしていた疑いがあることが新たに分かりました。
23日午前5時45分ごろ大阪市西成区萩之茶屋のうどん店で店主の奥川信一さん(51)がわき腹など数ヵ所を刃物で刺され、倒れているのを配達に来た男性が見つけました。
奥川さんは搬送先の病院で死亡が確認され、司法解剖の結果失血死だったことが分かりました。
また警察のその後の調べで、近くの防犯カメラには奥川さんが店に来るおよそ20分前から店の前をうろつく不審な男の姿が映っていて、男は奥川さんを待ち伏せしていた疑いがあることが新たに分かりました。
現場からは自転車に乗ったニット帽に黒いズボン姿の中年ぐらいの男が逃げたとみられ、警察は殺人事件として男の行方を調べています。
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亀岡 現場を迂回して集団登下校
京都府亀岡市の事件で被害にあった児童が通う小学校では24日、児童らが事件現場を迂回し別の道を通って集団登下校しました。
24日朝、安詳小学校の児童200人以上が、事件の現場を避けて車の通行量の少ない別の道を通り、集団登校しました。
普段より多くの保護者が児童を見守り、学校近くでは先生や警察官が交通整理に立ちました。
学校によりますと、4人の児童がショックや睡眠不足などのために欠席しました。
授業の前には校長が児童に黙祷を呼びかけました。
【安詳小学校・湯浅吉則 校長】「もし何か心配や不安なことがあったら先生に相談してください」
小学校では、児童の不安に対応しようと、低学年のクラスを中心にスクールカウンセラーを配置しました。
23日夜には緊急の保護者説明会が開かれ、参加した保護者から「当分、子どもにあの道を歩かせないで」などの声があがったといいます。
【説明会に参加した保護者】「『明日からでも(自動車を)通行止めにしてほしい』と保護者が言うと『行政の面でいろいろ手続きが必要だ』と説明された」
亀岡市の栗山正隆市長は24日、亡くなった小谷真緒ちゃん(7)と松村幸姫さん(26)の自宅を訪問しました。
【栗山市長】「すぐに名案は出ない。通行止めにしたら(車が)横道にそれる、住宅街の狭い道に抜け道を探して入ってくるから困るという声もある」
小学校は集団下校にも、保護者が付き添う対応をとりました。
児童らは、午後も現場を迂回して帰宅しました。
【付き添った保護者】「交通マナーとして最低のルールは教えてるつもりだが、何て教えていいのか難しい」
小学校は保護者に対して、しばらくの間は児童の登下校にできる限り付き添ってもらうよう呼び掛けることにしています。
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シャチの骨を掘り起こしたら…
和歌山県太地町の博物館で長年親しまれ、おととし死んだシャチの一部が、新たな研究のため生まれ変わることになりました。
太地町にある「くじらの博物館」で24年に渡って飼育されてきたシャチの「ナミちゃん」は、2年前に老衰で死んでしまいました。
町民に愛されたナミちゃんの姿を残すことはできないかと博物館が考えたのが、ナミちゃんを地中1mに亡骸のまま埋めて、時間が経てば骨だけがきれいに取りだせるように加工し、骨格標本として生まれ変わらせる方法でした。
24日は、約1年4ヵ月ぶりにナミちゃんの頭頂部や背中の骨が掘り起こされましたが、保存状態は良く自慢の歯の骨も当時のまま残されていました。
【くじらの博物館学芸員・中江環さん】
「ナミちゃんは町民に愛着を持たれていたので、きれいな形で骨格標本にして展示していくことは非常に意味のあることだと思います」
「くじらの博物館」では、来年の春ごろにはナミちゃんの骨格標本を展示する予定です。
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逮捕の少年「車は知人に借りた」
京都府亀岡市で登校中の小学生の列に車が突っ込み10人が死傷した事件で、逮捕された少年が車を知人から借りていたことが分かり、警察は車の所有者からも事情を聞く方針です。
事件から一夜明け、現場には多くの車が行き交っていました。
道路脇には、たくさんの花束が手向けられています。
訪れた人たちは静かに手を合わせ、犠牲者の冥福を祈りました。
【献花に訪れた人】
「ご家族の方や残されたお父さん方の気持ちを思うと、2度とこういうことを起こさないでほしい」
【記者リポート】
「正午です。18歳の無職の運転手の少年が亀岡警察署から出てきました。顔を見ることはできませんが、捜査員に囲まれて車に乗り込みました」
自動車運転過失致死傷などの疑いで検察庁に身柄を送られた18歳の少年…。
少年は23日午前8時ごろ、亀岡市の府道で無免許で車を運転し、集団登校中の小学生の列に突っ込みました。
はねられた10人のうち、小学2年生の小谷真緒ちゃん(7)と、1年生の娘に付き添っていた松村幸姫さん(26)が死亡。
子育てをしながら歯科助手として働いていた松村さんは、明るい人柄で多くの人から慕われていました。
【松村さんを知る人】
「ほんまにええ子でした。明るいし、小さい子どもの扱いも同じ目線で。まだ信じられないです」
このほかに、1年生の西田琉輝くん(6)と3年生の横山奈緒ちゃん(8)が意識不明の重体で、6人の児童が重軽傷を負いました。
事件はなぜ防げなかったのでしょうか。
家族によりますと、少年は1年半ほど前にもバイクの無免許運転で摘発されていたといいます。
【少年の父親】
「無免許で乗ったら、教育されていない人間が乗ったらどんなことになるか、言い聞かせたつもりなんですけど。全く今回は気配もなかったので」
少年は事件の前夜から、友人の2人とともに亀岡市内などをドライブしていました。
途中でファストフード店に立ち寄った以外は、一晩中、車を運転していたということで、事件当時は「居眠りをしていた」と供述していま
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大阪市のごみ収集・処理作業員 約2500人を非公務員化案
大阪市は24日、府市統合本部会議を開き、ごみ収集などにあたる職員、約2500人を非公務員化する方針を確認しました。
24日の府市統合本部会議で議題に上がったのが、大阪市のごみ収集事業。
将来的にはごみ収集やごみ処理事業を完全民営化する方針ですが、約2500人いる現業職員の受け皿作りが課題です。
会議では、民営化に向けて職員を民間のごみ処理会社に移籍させたり、新会社を複数設立したりして非公務員化する方針が確認されました。
その実現時期について、去年の市長選挙で公務員の削減を掲げた橋下市長は、任期中の実現を強く求めました。
【大阪市・橋下徹 市長】
「僕らは選挙で問うて、決まった以上、移行期間は長くても僕の任期内。政治的な規定と理解してほしい」
実現すれば、人件費を約200億円削減できるということです。
また24日の会議では、大阪市の下水道事業を水道事業から独立させて新会社を設立し、民営化する方向で検討を始めることも確認されました。
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亀岡・10人死傷 危険運転致死罪に問えない?
京都府亀岡市の事件で逮捕された18歳の少年の容疑は「自動車運転過失致死傷」です。
なぜ、より罪が重い「危険運転」が適用されないのでしょうか?
専門家に聞きました。
【大嶋実弦 弁護士】
「非常に悪質な無謀な運転だとは思っていますが、『危険運転致致死傷罪』が考えられるが、危険運転の類型にあたっていないことから、これの適応は難しいので、『自動車運転過失傷害』の適応がされると思う」
過去にも無免許運転で摘発され、事故当時は居眠り運転をしていたという少年(18)。
しかし、逮捕容疑は「自動車運転過失致死傷」。
あくまで「過失」であり、不注意による事故だということです。
交通裁判に詳しい弁護士は、悪質な交通犯罪に適用され、最高で懲役20年となる「危険運転」ではなく、今回の場合は、最高で懲役7年の「自動車運転過失致死傷」にとどまるのではと話します。
【大嶋実弦 弁護士】
「『危険運転致死傷』というのは構成要件によって決まっていて、これ以外の運転は例え危険運転であっても『危険運転致死傷』の適用ができない」
飲酒運転や信号無視、大幅な速度超過など、明らかな故意が疑われる違反に適用される「危険運転致死傷罪」。
大嶋弁護士は無免許や居眠りはそれに該当しないと話します。
【大嶋実弦 弁護士】
「危険運転を一般に適応できるように法改正していくということと、あるいは自動車運過失致死傷罪の法定刑を上げる、2種類の方法が考えられる」
今回の事件では、捜査関係者も危険運転致死傷容疑での立件は難しいとみています。
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